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「なんてきれいな白い牛。なんて優しい瞳」 「美しいエウロペ。さあ、わたしの背に乗るのだ」 突然フェニキアの王女エウロペの前に現れた、雪のように白い牡牛。 とても大人しく美しい牡牛に気をゆるしたエウロペが背に乗ったそのとき、牡牛はあっというまに エウロペを海へつれ去ってしまいました。 牡牛は地中海の波の上を大地のように駆け抜け、やがてクレタ島にたどりつくと、自分が大神 ゼウスであることを告げ、エウロペを妻としてむかえました。 エウロペはその土地にやってきた初めての人間だったので、その記念として陸地はヨーロッパ と呼ばれるようになりました。 ----- 銀河の海を走る雄々しい白い牛です。憂いのあるエウロペの瞳には、戸惑いとこれから起こる 未知なる出来事への期待が含まれているのでしょうか。 |